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2026年度のゼミ活動

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 2026年度が始まりました。 まだ流動的なところはありますが,今年度は3年生7名,4年生が3名,修士課程の院生が4名,博士課程の院生が2名,海外からの研究生が2名と大所帯になりました。加えて,コロラド大学ボルダー校から文化人類学者のKathryn Goldfarbさんを特別研究員としてお迎えしています。 年度初めのゼミの時間は帰省していた学生が持ってきてくれたものや,留学生からのお土産など,世界各地のいろいろなお菓子が揃いました。 これだけ大所帯になると,なかなか私が学生の名前と顔を一致させたり,学生同士が仲良くなったりするのが難しいものです。そこで,学部のゼミの時間,4年生が親睦を深めるためのレクリエーションを企画してくれました。 最近はいろいろなカードゲームがあるのですね。 今回はプロポーズをさせられたり,「はぁ」と言わされたりしましたが,私も学生の皆さんと一緒に楽しませてもらいました。 → たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。 → はぁって言うゲーム 卒論修論の指導を考えると頭が痛くもありますが,学生さんが多くなるとそれだけ自分だけでは興味を向けないテーマを知る機会をいただくことにもなり,刺激がありますね。 学生院生ともども,今年度もよろしくお願いします。

JaSPCANほっかいどう大会終了のお知らせとお礼

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 2025年11月15-16日,日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)第31回大会学術集会ほっかいどう大会が開催されました。開催にあたっては多くの皆さんにご協力をいただきましたし,当日は多くの方にご参加いただきました。 大会日程がアイドルグループのコンサートと重なり,航空券や宿泊費が高騰し,多くの皆さんにお越しいただけるか心配でしたが,例年の大会を変わらないくらい多くの皆さんにお越しいただくことができて,実行委員会としては安心しました。 大会ではプログラム委員長として,大会全体のプログラム構成についての議論に参加させていただきました。とても大きな大会ですし,「子ども虐待防止」を学際的に議論する学術集会なので,私自身の専門領域以外のことも多く議論する機会があり,私自身にとっても学びの多い時間でした。 大会の詳細についてはJaSPCANの学術雑誌『子どもの虐待とネグレクト』で特集が組まれますので,その内容をご覧いただければと思います。 まずはこの場でご参加いただいた皆さま,関係者の皆さまにお礼申し上げます。 来年度はおおさかで大会が開催されますので,大阪でお会いしましょう。 → https://jaspcan.org/annualconference/after-next-time/

【学会案内】日本子ども虐待防止学会第31回学術集会ほっかいどう大会

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 2025年11月15-16日に札幌で日本子ども虐待防止学会第31回学術集会を開催します。 実行委員会を組織し,少しずつ準備を進めているところです。 今大会のテーマは, 「こどものしあわせ,みんなのしあわせ ~考えよう こどもの権利」です。 知識やスキルを学ぶだけではなく,日ごろの自身の実践を振り返ったり,自身の特権性に目を向けたりするような省察的な時間を提供できるようにしたいと思っていますし,そうした余韻を感じながら帰路についてもらえるような大会にしたいと思っています。 詳しくは 大会ホームページ をご覧ください。

【研修案内】LIME(低所得と経済的疎外)の影響を受けたクライエントへの心理支援

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 科研費の助成を受けて研究室で取り組んできたLIME(低所得と経済的疎外)の影響を受けた クライエントへの心理支援に関する一連の調査の成果をもとに,心理支援者向けの研修(オンデマンド研修)を作成しました。 以下,ご案内です。 無料ですし,オンデマンドなので,ぜひご覧ください。 (学生・院生のみなさんにもご紹介いただいて結構です) 以下,案内です。 ********** 北海道大学大学院教育学研究院福祉臨床心理学研究室では,社会的排除や不平等の中で育った子ども・若者への心理支援に関する実践,研究に取り組んでいます。その一環として,2023年度からは科研費の助成を受けて,LIEM(低所得と経済的疎外)の影響を受けた人々への心理支援の現状と課題を明らかにするとともに,そうした人々に対して有効な支援を提供するための心理支援者のコンピテンシーを育成するためのプログラム開発に取り組んできました。公認心理師,臨床心理士の皆様にご協力いただき,質問紙調査,及びインタビュー調査を重ね,その中で明らかになった現状と課題に加え,海外での実践等を参考にしながら,心理支援者を対象としたオンデマンド研修の教材を作成しましたので,そのご案内をさせていただきます。 【研修概要】 受講にかかる費用は無料です。 研修は研究の一環として提供させていただくもののため,研修受講前後にアンケートに回答いただきます。回答内容は研究成果の報告,あるいは研修内容の向上に使用させていただきます。 研修教材の提供はおおむね半年間を予定していますが,研究上の都合により,予告なく終了させていただきますことをご了承ください。 【研修受講の手順】 1.以下のURL,もしくはQRコードからアンケートフォームにご回答ください。登録いただいたメールアドレス宛に研修動画のご案内をお送りします。 →  https://questant.jp/q/B1NUXP9V 2.案内に従い,動画にアクセスしてご視聴ください。なお,研修内容には自己省察を行っていただくワークも含まれますので,必要に応じてワークに取り組める環境を確保してご視聴ください。 3.すべての動画を視聴していただいた後に,再度アンケートにご回答ください。 *より良い研修を開発するためにご理解,ご協力をお願いいたします。 【研修内容】 オンデマンド教材は8本の動画から構成さ...

【学会発表】日本福祉心理学会 第22回大会

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 12月21-22日に東京家政大学で開催された日本福祉心理学会第22回大会で研究報告などを行いました。 研究室の院生二人が,それぞれ「精神障害のある方が就労を継続するために必要なものは何か―同僚との関係性に注目して—」,「夜間保育園で働く保育士がとらえる水商売で働く母親の子育て」というテーマで研究報告を行いました。 また,『子どもの権利を守るために —福祉心理学にできること―』というテーマの学会企画シンポジウムでは「ユースアドボカシーの取り組み ~社会的養護経験者が求めるメンタルヘルスケア~」というテーマで話題提供をしました。

【学会発表】日本子ども虐待防止学会 第30回学術集会かがわ大会

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 先日,香川で開催された日本子ども虐待防止学会 第30回学術集会かがわ大会にて以下の研究報告を行いました。 ・保護歴のある子どもの虐待死の未然防止に向けた方策に関する検討 - 検証報告書の分析を通して- 井出智博, 満下健太, 白井祐浩, 増沢高 ・自治体間移動を伴う児童虐待重大事例の特徴 -検証報告書の量的分析を通して 満下健太, 井出智博, 白井祐浩, 増沢高 ・新生児死亡事例の検証報告における課題と提言の検討 - テキストマイニングの分析を通して- 白井祐浩, 井出智博, 満下健太, 増沢高 これらの研究はこども家庭庁 こども家庭科学研究費補助金の助成を受けた「地方公共団体の児童虐待死事例の検証結果における再発防止策等の検討のための研究」というプロジェクトの一環として行われたものです。 死亡事例など重大な事案が発生した際,その自治体には検証を行うことが求められており,そうした検証は検証報告書として公開されています。しかし,それぞれの報告書で共通する課題や提言が示されていても,それらは関連付けられたり,広く教訓として制度政策に反映されてきませんでした。一連の研究では検証報告書をもとにした分析を行うことで,そこから得られる教訓を明らかにしていくことに取り組んでいます。

【研修会報告】社会的養護経験者の高等教育への 進学と就学維持について考える ~米国の Fostering Higher Education に学ぶ~

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  12月6日(金)に「社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higher Educationに学ぶ~」というワークショップを北海道大学オープンイノベーションハブ エンレイソウで開催しました。このワークショップはWashington State University- Vancouverの協力を得て,当センター子ども発達臨床部門とNPO法人インターナショナル・フォスターケア・アライアンス,米国International Foster Care Allianceが共催したものです。 当日は施設や里親家庭で暮らす子どもの支援に関係する方,行政の方,教員養成に関係する方,大学生・大学院生,大学教員など40名ほどの方にご参加いただきました。午前中は日本・北海道の社会的養護を経験した子ども若者の高等教育進学に関する現状と課題について,社会福祉法人北翔会の安田徹さん,北海道医療大学の片山寛信さん,当センター子ども臨床研究部門の井出智博さんから話題提供がありました。午後は米国で社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるために実践されてきたFostering Higher Education(FHE)という取り組みを開発したWashington State University- VancouverのAmy SalazarさんにFHEを紹介してもらうと共に,北海道の社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるためにどのような取り組みが必要かについて参加者で議論しました。 さらに12月8日(日)には,12月6日の学びを踏まえて,社会的養護経験者の若者も加えて,コアメンバーでFHEの社会実装についての課題や戦略について検討するミーティングの機会も持ちました。米国での取り組みをそのまま日本,北海道に適応するのではなく,日本,北海道の独自性を踏まえて,利用可能な資源を用いてどのように社会実装を進めるかについて有意義な議論が展開されました。

【研修会情報】社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higer Educationに学ぶ~

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 12月6日(金)に「社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higer Educationに学ぶ~」というテーマの研修会を開催します。 詳しくは リーフレット をご覧ください。 お申し込みは コチラ から。

【書籍】『心理支援における社会正義アプローチ:不公正の維持装置とならないために』

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 編者として関わらせていただいた『 心理支援における社会正義アプローチ:不公正の維持装置とならないために 』という書籍が誠信書房から発売されました。 この本は社会正義の観点から心理支援を捉えようとする入門的な書籍で,既存の心理療法の理論からの展開やカギとなる概念についての説明,社会正義を実現するための心理支援者のコンピテンシーの育成などについて言及しています。

【書籍】『PCAGIP法の実践: 対人援助職を支える新しいパラダイム』

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創元社から出版された 『PCAGIP法の実践: 対人援助職を支える新しいパラダイム』 という本で,「 《福祉》児童養護施設におけるPCAGIP法」という章の執筆を担当しました。 「PCAGIP(ピカジップ)法とは、話題提供者がファシリテーターや参加者と共に新しい取り組みの方向や具体策のヒントを見出すグループ体験」です(書籍の紹介より)。主に事例検討の方法として発展してきました。 担当章では児童養護施設での事例検討の実践とその効果,意義について紹介しています。

【学会発表】日本人間性心理学会 第43回大会

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山口県で開催された日本人間性心理学会 第43回大会に参加してきました。 九州・山口は学生時代を過ごした場所でもあるので,指導教員や同窓生とも会うことができました。 研究発表は院生による発表が1本と,自分の発表が1本。 院生の発表は「『学校不適応』経験のある生徒の道内地方小規模高校における『学校不適応』の要因の検討」(佐々木あまねさん)でした。 自分の発表は「低所得や経済的疎外(LIEM)を背景に持つクライエントとの心理支援に臨む心理支援者の姿勢,心構え」というテーマでした。 自分たちの研究報告以外にも,同窓生の皆さんが学会賞など,いろいろな賞を受賞されたので講演があったり,指導教員の記念講演もありました。 特に指導教員である村山正治先生は90歳を超えられていますが,お話は相変わらずで,いくつもの核心を突いたお話をしてくださいました。 学会の後は福岡県児童養護施設協議会の調査研究委員会にお邪魔して,今年度,委員会の皆さんと一緒にさせていただいている調査の経過報告をしてきました。 夜の部には会長,副会長も来てくださり,久しぶりに福岡でおいしいものをいただきましたが,今の管理職のみなさんは私が施設心理職駆け出しの頃から存じ上げている方もいらっしゃって,とても懐かしく,こうして迎えてくださるのをありがたいなと思って過ごしました。 特に25年前は「心理職なんて…」という時代だったのに,今は心理学の研究者である私たちを温かく迎えてくださって,時代が流れたなぁと感じます。

日本福祉心理学会 「学生・院生学会発表奨励金」対象者の募集について

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 理事を務めている日本福祉心理学会では,今年度から学生・院生の会員を対象とした 「学生・院生学会発表奨励金」制度 をスタートさせました。 この制度の目的は「本制度は,本学会に所属する学生・院生の研究活動を促進するため,学生会員,及び大学院生(正会員)の学会発表にかかる旅費等の一部を支援すること」です。対象は学生・院生に限られますし,支給額は5万円/回と少額ではありますが,旅費の足しにはしていただけると思います。 ぜひ,学生・院生のみなさまにはこの奨励金を申請していただき,大会での研究発表にチャレンジしていただきたいと思います。 自分は学生,院生ではない,という方はぜひ,お近くの学生,院生にご紹介ください。 よろしくお願いします。

【学会発表】日本心理学会第88回大会

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熊本で開催された日本心理学会第88回大会で研究報告を行いました。 今回は3つの研究報告を行いました。 1つ目は学部時代にゼミに所属していた北大の院生 白石さんの研究発表で,テーマは「大学生における親への同一視の様相と自己嫌悪感情及び時間的展望の関連について」でした。卒論の内容をまとめたもので,初めての学会発表でしたがたくさんの方に聞きに来ていただき,堂々と質問に答えていました。今後の研究への助言もいただくことができていたようです。 2つ目は子どもの虹情報研修センターの増沢先生が研究代表を務められている子ども家庭庁の科研費に関係する研究で,「虐待重大事例における発生傾向と特徴の探索的検討検証報告書のコーディングに基づく量的分析」というテーマでの発表です。静岡大学の満下先生,志學館大学の白井先生と一緒に発表しました。心理学会なので,虐待のテーマにどれくらい関心を持ってもらえるか... というところでしたが,結構多くの方に足を止めていただけたようでよかったです。 3つ目がようやく自分が主担当した研究で「人はなぜ過酷な環境を目指すのかー南極での探検活動がもたらす価値」というテーマのものです。この研究は静岡大学の村越先生の科研費の助成を受けた研究プロジェクトの一環として行われたもので,南極に越冬隊として行ったフィールドアシスタント(南極でのルート開拓などを行う方たち)を対象にした調査をまとめたものです。 南極はとても美しいところである(らしい)と同時に,死のリスクが高い場所でもあります。特に基地を離れて遠征に出る時にはそのリスクが高まります。そうした危険な経験をしたにも関わらず,多くの人たちがまた南極に行きたいと感じたり,南極滞在はとても素晴らしい経験だったと語ったりします。なぜ,南極での経験は人にそのように肯定的な体験になっているのかについてインタビュー調査で探求しました。この研究で新たに得られた知見としては,彼らは単に南極滞在中にその価値を見出しているのではなく,子どもの頃,あるいは大学生の頃など,ずっと以前に南極に行くことを意識し始めた頃からのさまざまな想いやその人の人生の使命などを抱え,それが南極滞在を通してその人の人生の中に新たな価値となっていたり,大きな転機となり,その後の人生に新たな価値を生み出していることがわかりました。人が危険を冒すということを理解するとき,...

【学会発表】LIEMを背景に持つクライエントへの心理支援に関するコンピテンシー

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 週末に開催された日本心理臨床学会で『LIEMを背景に持つクライエントへの心理支援に関するコンピテンシー」というテーマの研究報告を行いました。 この研究は以前,このブログでも紹介したLIEM(低所得と経済的排除)を背景に持つクライエントさんへの心理支援に関して,公認心理師や臨床心理士を対象とした調査を行い,その結果を報告するものでした。 貧困をテーマにした研究は心理関係の学会ではあまり見かけないものですが,在籍時間中は熱心にお話を聴いてくださる方が来てくださって,ありがたかったです。 結果の概要としては ・心理支援者の多くは程度の差はあってもLIEMを背景に持つクライエントへの心理支援を経験している。 ・にもかかわらず,LIEMの問題やそうした問題を背景に持つクライエントへの心理支援について十分に学んだ経験がある人は多くない。特に,大学・大学院などの養成課程で学んだ経験がある人はわずかであり,6人に1人が貧困ライン以下での生活を余儀なくされているという日本の現状にもかかわらず,LIEMへの心理支援は心理支援者養成において”一般的”な問題として位置づけられていない。(←このことは心理支援においてLIEMを背景に持つ人たちが排除されていることを象徴している) ・そうしたことから,調査に協力してくれた方たちの多くは学ぶ必要性を感じているが,LIEMを背景に持つクライエントへの心理支援に関するコンピテンシー(専門性,能力)に目を向けると,必要性を感じていながらも実行できないと評価する傾向が強く,その傾向は環境や制度への働きかけのように,よりマクロレベルのコンピテンシーで強くなる傾向にあった。 という感じです。 こうしたことから, ・まずは心理支援者の養成課程においてLIEMの問題に触れ,LIEMを背景に持つ人々が心理支援のニーズを持つ人たちであることを認識してもらうこと ・さらに彼らへの支援を提供するためには彼らのニーズを理解し,時には現実的な支援を含めた支援を行うこと,あるいはそうした支援を行える他の専門職との連携が不可欠であることを認識してもらうこと ・そして,こうした社会的な問題に対する心理支援を展開していくためには同じような問題意識を持つ心理支援者が組織し,クライエントに必要な制度やシステムについての提言を行う仕組みを作っていくこと が必要だと考察しました。...

【学会発表】「ヤングケアラー調査を踏まえた公立通信制高等学校の現状と課題」

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 早稲田大学で開催された日本子ども家庭福祉学会第25回全国大会で「ヤングケアラー調査を踏まえた公立通信制高等学校の現状と課題」という研究報告を行いました。 この研究は日本医療大学の今西良輔先生との共同研究で,今回は今西先生が発表してくださいました。北海道の道立通信制高校での調査を通して見えてきた生徒の実態を「ヤングケアラー」という視点から見てみた研究です。 こども家庭福祉学会は初めての参加でした。 特徴的だったのは高校生・大学生の研究報告という枠があり,大会2日目には朝から夕方までその企画が動いていたことが印象的でした。時間の都合上,見に行くことはできませんでしたが,研究報告があったり,参加者同士で交流したりしていたようです。 あとは学会の報告に社会的養護経験者が登壇し,声を届けてくれていたことも印象的でした。 自分がかかわる他の学会の在り方としても参考にしたいなと思いました。

【論文】「スクールカウンセラーにおける倫理」

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 日本健康相談活動学会誌に「スクールカウンセラーにおける倫理」という論文が掲載されました。この論文は特別報告『教育現場における倫理的課題』という特集の1部として掲載されたものです。 スクールカウンセラーの職務の特徴や心理支援者の倫理を巡る変遷などを踏まえて,スクールカウンセラーにとっての倫理をどのように捉える必要があるかを論じました。特に,倫理を専門家としての最低限の基準(命令倫理)と捉えるだけではなく,専門家として目指すべき最高の 行動基準(理想追及倫理)と捉え,より良い心理支援を探求する必要性に言及しました。 この論文はJ-STAGEで公開されており,以下のリンクからお読みいただけます。 井出智博(2024) スクールカウンセラーにおける倫理, 日本健康相談活動学会誌 19 (1), 2-5.

【論文】「北海道における社会的養護経験者の アフターケアの在り方を考えるワークショップ 」に関する実践報告

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2年ほど前に道内の社会的養護経験者のリービングケア,アフターケアに関わる方たちのメーリングリストを作り,不定期に勉強会などを開催してきました。今年度からは2,3か月に1度のペースで定期的に勉強会を開催する予定です。 今回ご紹介する『北海道における社会的養護経験者の アフターケアの在り方を考えるワークショップ 』はそうした勉強会の一環として開催した「社会的養護経験者のアフターケアの在り方を考える@札幌」というワークショップの実践報告です。北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター子ども臨床研究部門の実践研究の一環でもあります。 このワークショップには札幌を中心に,道内でリービングケア,アフターケアに関わる方たちがご参加くださり,「北海道・札幌で社会的養護経験者が暮らしていくために何が必要か?」というテーマに基づいてグループワークを行いました。本報告にはその内容が紹介されています。 近いうちに大学のリポジトリにも公開されると思いますので,その際は本文リンクと合わせて再度ご報告いたします。 【追記】2024.7.2 北大学術成果コレクション(HUSCUP)にて本文が公開されました。 コチラ からアクセスしてください。

【研究室の活動】ゼミの風景(おしゃれアピール)

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 先日のブログにも書きましたが,今年度の 学部ゼミは地域で居場所を運営している機関とタイアップして,その居場所機能を様々な角度から評価,探求,考察するフィールドワークに取り組んでいます。フィールドワークを通して学んだこと,考えたことと,自分たちの問題意識,先行研究や公開されているデータなどをもとに,探求するテーマやその方法についてのディスカッションを重ねています。 研究室の近くに「 エンレイソウ 」という地域連携活動のための施設があります。 たまには気分を変えて… ということで今週はエンレイソウを使って開催しました。 いつもよりも新しくておしゃれな空間なので,「やっている感」があります(実際にずいぶんはかどったように思います)。 窓の外には構内にある大野池という蓮池が眺められます。時期になるとカルガモのお母さんが子どもたちを引き連れて歩く姿も見られます。 私大にはおしゃれなところが多いけれど,北大にも少しはおしゃれ空間があります,というアピールでした。

【研究室の活動】今年度の福祉臨床心理学研究室

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  新年度が始まって2か月が経とうとしています。 北海道も緑の季節を迎えて,ようやく授業やゼミのペースもつかめてきたところです。 今年度の福祉臨床心理学研究室の所属学生・院生は 学部3年生 4名 学部4年生 2名 修士1年生 3名 修士2年生 2名 博士1年生 1名 の計12名です。 学部生は3年生の後期に本ゼミといって卒論を書くゼミの所属を決めますので,3年生の人数は後期に変更があるでしょう。 ゼミは学部のゼミとリサーチ研といって卒論・修論・博論のための研究についてディスカッションするゼミの2つの時間を設けています。 学部ゼミは地域で居場所を運営している機関とタイアップして,その居場所機能を様々な角度から評価,探求,考察するフィールドワークに取り組みます。関連する先行研究を調べたり,実際に居場所に足を運んで見学したり,参加させてもらったり,スタッフや地域の人の話を聞かせてもらったり,学生・院生でディスカッションをしたり...ということを通して,研究の進め方,テーマの探求の仕方を学びます。 このように複数のゼミを運営したり,地域連携プロジェクトを進めたりするために,今年度からゼミの運営にslackを導入することにしました。slackには教育支援プログラムというものがあり,有料プランが85%offと,とてもお得に導入できます。今のところ,とても使いやすくて重宝しています。 またリサーチ研の方はそれぞれの研究テーマを深める時間ですが,これまでコロナもあってあまり積極的にできなかった「学会で発表しよう!」をひとつのテーマにして取り組みます。北大には院生が学会発表することを経済先に助成してくれる制度もあるので,そうしたものも活用しながら学会発表に取り組んでもらいたいと思っています。 その他,今年度研究室では科研をはじめいくつかのプロジェクトに取り組みます。 【科研;代表】 ■ 社会的養護に内在する喪失とそれに伴う悲嘆に対する包括的理解とケアの構築(基盤研究B) ■ 貧困下にある子どもに有効な支援を提供する心理支援者育成プログラムの開発(学術変革領域研究(A) 公募研究) 【科研;分担】 ■ 希望ある里親養育に向けた「未来語りの対話」ケアプログラムの開発(基盤研究C;八木孝憲) ■ 社会的養育におけるドリフト現象の実態把握とケア指標作成に...

【報告書】「LIEMを背景に持つクライエントへの心理支援の現状と課題について」報告書

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*LIEM:Low-Income and Economic Marginalization(低所得と経済的疎外) 今年度と来年度(2023~2024年度),科研費の助成を受けて「 貧困下にある子どもに有効な支援を提供する心理支援者育成プログラムの開発 」という研究課題に取り組んでいます。 この研究課題は東京都立大学の阿部彩先生が研究代表を務める学術変革領域研究(A)「 貧困学の確立:分断を超えて 」の 公募研究 (貧困の子どもへの影響を緩和する社会システムの実装に関する研究)として採択されたものです。 「2019年国民生活調査の概況」(政策統括官付参事官付世帯統計室,2020)によると2018年の日本の相対的貧困率は15.7%であり,国民の6人に1名程度(約2,000万人)が貧困ライン以下での生活を余儀なくされている状況にありながら,これまで日本の臨床心理学の領域では貧困の状況にある人々への心理支援のあり方についての議論はほとんどと言ってよいほど行われてきませんでした。 貧困は社会的排除に関する問題です。発達障害の可能性がある子どもの割合が6~7%とされており,この割合をそのまま日本の人口に換算すると800~900万人ほどになりますが,発達障害の人たちへの支援に関しては多くの研究や実践が重ねられてきたことを考えると,貧困は臨床心理学という学問においても排除され,「ない」ことにされてきたと言えるでしょう。 海外では例えばアメリカ心理学会が『 The APA Guidelines for Psychological Practice for People with Low-Income and Economic Marginalization 』というガイドラインを公表しているように,多文化・社会正義カウンセリングの文脈を中心に貧困を背景に持つクライエントへの心理支援についての議論が重ねられています。 日本でも貧困が人の育ちや暮らし,メンタルヘルス等に与える影響を理解し,必要な支援を提供するための議論が必要です。 そこで本研究ではまず今年度,公認心理師や臨床心理士がどれくらい,どこで貧困を背景に持つクライエントへの心理支援を経験しているのか,そしてその中でどのような困難を感じているのか,どのような能力(コンピテンシー)が必要だと考えているのかなど,貧困を背景に持つクライ...