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【学会案内】日本子ども虐待防止学会第31回学術集会ほっかいどう大会

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 2025年11月15-16日に札幌で日本子ども虐待防止学会第31回学術集会を開催します。 実行委員会を組織し,少しずつ準備を進めているところです。 今大会のテーマは, 「こどものしあわせ,みんなのしあわせ ~考えよう こどもの権利」です。 知識やスキルを学ぶだけではなく,日ごろの自身の実践を振り返ったり,自身の特権性に目を向けたりするような省察的な時間を提供できるようにしたいと思っていますし,そうした余韻を感じながら帰路についてもらえるような大会にしたいと思っています。 詳しくは 大会ホームページ をご覧ください。

【研修案内】LIME(低所得と経済的疎外)の影響を受けたクライエントへの心理支援

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 科研費の助成を受けて研究室で取り組んできたLIME(低所得と経済的疎外)の影響を受けた クライエントへの心理支援に関する一連の調査の成果をもとに,心理支援者向けの研修(オンデマンド研修)を作成しました。 以下,ご案内です。 無料ですし,オンデマンドなので,ぜひご覧ください。 (学生・院生のみなさんにもご紹介いただいて結構です) 以下,案内です。 ********** 北海道大学大学院教育学研究院福祉臨床心理学研究室では,社会的排除や不平等の中で育った子ども・若者への心理支援に関する実践,研究に取り組んでいます。その一環として,2023年度からは科研費の助成を受けて,LIEM(低所得と経済的疎外)の影響を受けた人々への心理支援の現状と課題を明らかにするとともに,そうした人々に対して有効な支援を提供するための心理支援者のコンピテンシーを育成するためのプログラム開発に取り組んできました。公認心理師,臨床心理士の皆様にご協力いただき,質問紙調査,及びインタビュー調査を重ね,その中で明らかになった現状と課題に加え,海外での実践等を参考にしながら,心理支援者を対象としたオンデマンド研修の教材を作成しましたので,そのご案内をさせていただきます。 【研修概要】 受講にかかる費用は無料です。 研修は研究の一環として提供させていただくもののため,研修受講前後にアンケートに回答いただきます。回答内容は研究成果の報告,あるいは研修内容の向上に使用させていただきます。 研修教材の提供はおおむね半年間を予定していますが,研究上の都合により,予告なく終了させていただきますことをご了承ください。 【研修受講の手順】 1.以下のURL,もしくはQRコードからアンケートフォームにご回答ください。登録いただいたメールアドレス宛に研修動画のご案内をお送りします。 →  https://questant.jp/q/B1NUXP9V 2.案内に従い,動画にアクセスしてご視聴ください。なお,研修内容には自己省察を行っていただくワークも含まれますので,必要に応じてワークに取り組める環境を確保してご視聴ください。 3.すべての動画を視聴していただいた後に,再度アンケートにご回答ください。 *より良い研修を開発するためにご理解,ご協力をお願いいたします。 【研修内容】 オンデマンド教材は8本の動画から構成さ...

【学会発表】日本福祉心理学会 第22回大会

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 12月21-22日に東京家政大学で開催された日本福祉心理学会第22回大会で研究報告などを行いました。 研究室の院生二人が,それぞれ「精神障害のある方が就労を継続するために必要なものは何か―同僚との関係性に注目して—」,「夜間保育園で働く保育士がとらえる水商売で働く母親の子育て」というテーマで研究報告を行いました。 また,『子どもの権利を守るために —福祉心理学にできること―』というテーマの学会企画シンポジウムでは「ユースアドボカシーの取り組み ~社会的養護経験者が求めるメンタルヘルスケア~」というテーマで話題提供をしました。

【学会発表】日本子ども虐待防止学会 第30回学術集会かがわ大会

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 先日,香川で開催された日本子ども虐待防止学会 第30回学術集会かがわ大会にて以下の研究報告を行いました。 ・保護歴のある子どもの虐待死の未然防止に向けた方策に関する検討 - 検証報告書の分析を通して- 井出智博, 満下健太, 白井祐浩, 増沢高 ・自治体間移動を伴う児童虐待重大事例の特徴 -検証報告書の量的分析を通して 満下健太, 井出智博, 白井祐浩, 増沢高 ・新生児死亡事例の検証報告における課題と提言の検討 - テキストマイニングの分析を通して- 白井祐浩, 井出智博, 満下健太, 増沢高 これらの研究はこども家庭庁 こども家庭科学研究費補助金の助成を受けた「地方公共団体の児童虐待死事例の検証結果における再発防止策等の検討のための研究」というプロジェクトの一環として行われたものです。 死亡事例など重大な事案が発生した際,その自治体には検証を行うことが求められており,そうした検証は検証報告書として公開されています。しかし,それぞれの報告書で共通する課題や提言が示されていても,それらは関連付けられたり,広く教訓として制度政策に反映されてきませんでした。一連の研究では検証報告書をもとにした分析を行うことで,そこから得られる教訓を明らかにしていくことに取り組んでいます。

【研修会報告】社会的養護経験者の高等教育への 進学と就学維持について考える ~米国の Fostering Higher Education に学ぶ~

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  12月6日(金)に「社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higher Educationに学ぶ~」というワークショップを北海道大学オープンイノベーションハブ エンレイソウで開催しました。このワークショップはWashington State University- Vancouverの協力を得て,当センター子ども発達臨床部門とNPO法人インターナショナル・フォスターケア・アライアンス,米国International Foster Care Allianceが共催したものです。 当日は施設や里親家庭で暮らす子どもの支援に関係する方,行政の方,教員養成に関係する方,大学生・大学院生,大学教員など40名ほどの方にご参加いただきました。午前中は日本・北海道の社会的養護を経験した子ども若者の高等教育進学に関する現状と課題について,社会福祉法人北翔会の安田徹さん,北海道医療大学の片山寛信さん,当センター子ども臨床研究部門の井出智博さんから話題提供がありました。午後は米国で社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるために実践されてきたFostering Higher Education(FHE)という取り組みを開発したWashington State University- VancouverのAmy SalazarさんにFHEを紹介してもらうと共に,北海道の社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるためにどのような取り組みが必要かについて参加者で議論しました。 さらに12月8日(日)には,12月6日の学びを踏まえて,社会的養護経験者の若者も加えて,コアメンバーでFHEの社会実装についての課題や戦略について検討するミーティングの機会も持ちました。米国での取り組みをそのまま日本,北海道に適応するのではなく,日本,北海道の独自性を踏まえて,利用可能な資源を用いてどのように社会実装を進めるかについて有意義な議論が展開されました。

【研修会情報】社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higer Educationに学ぶ~

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 12月6日(金)に「社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higer Educationに学ぶ~」というテーマの研修会を開催します。 詳しくは リーフレット をご覧ください。 お申し込みは コチラ から。

【書籍】『心理支援における社会正義アプローチ:不公正の維持装置とならないために』

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 編者として関わらせていただいた『 心理支援における社会正義アプローチ:不公正の維持装置とならないために 』という書籍が誠信書房から発売されました。 この本は社会正義の観点から心理支援を捉えようとする入門的な書籍で,既存の心理療法の理論からの展開やカギとなる概念についての説明,社会正義を実現するための心理支援者のコンピテンシーの育成などについて言及しています。