【学生院生の取り組み】地方学の実践支援プログラム2023の成果報告会
北大では「自治体との共創」や「課題解決のための社会との連携強化」をかかげ,北大の総合力による新しい地域連携の形を推進することを目的に「地方学(ぢかたがく)の実践支援プログラム」という取り組みが行われています。
学生院生が地域社会や団体と連携しながら,現場地域(フィールド)において課題解決に主体的に取り組むことを支援するプログラムです。
今年度,福祉臨床心理学ゼミ修士課程1年の佐々木あまねさんが「道内地方小規模高校における生徒支援についての研究」というテーマでこのプログラムの助成を受けて,苫前町と連携共同し実践研究を進めてきました。佐々木さんは,入学者が減少し,存廃の危機にさらされている地方公立高校にあえて札幌都市圏から進学する生徒たちがいることに注目し,時には中学時代に不登校のような学校適応上の困難さを経験した生徒たちが,地方高校で過ごす中で自分らしさを見つけながら成長していく過程を生徒個人のレベルだけではなく,学校や地域コミュニティが持つ力にも注目して理解しようとする研究に取り組んでいます。
修士課程1年生ということで,研究成果がまとまるのは来年のことになりますが,先日行われた報告会では,今年度,プログラムの助成を受けて進めた調査の成果を報告しました。
個人的には佐々木さんの研究を見ながら『銀の匙 silver spoon』という漫画が思い浮かびます。